MSフォト、AIで面倒な画像整理を自動化へ

プロダクティビティマルチモーダルMicrosoft

AIによる自動分類機能

Windows 11 Photosの新機能
Copilot+ PC Insiders向けにテスト
画像の視覚内容でAIが自動判別
英語以外の言語にも対応

生産性を高める整理術

レシートやメモを自動でフォルダ分け
散らばるスクリーンショットを一元管理
身分証明書など重要書類の発見が容易に
将来的なカスタムカテゴリ追加に期待
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マイクロソフトが、Windows 11の標準アプリ「フォト」に、AIを活用した画像の自動分類機能をテスト導入しました。この新機能は、Copilot+ PCを利用するWindows Insider向けに提供が開始されており、写真ライブラリ内に散在する大量の画像から特定の種類を自動で検出し、整理することでユーザーの生産性向上を目指します。

新機能の最大の特徴は、AIが画像を自動で分類し、専用フォルダに振り分ける点です。現時点では、ビジネスシーンで頻繁に扱う「スクリーンショット」「レシート」「身分証明書」「手書きメモ」の4種類を認識します。これにより、これまで手作業で行っていた面倒な整理作業が大幅に効率化されることが期待されます。

この分類は、画像内のテキストではなく、視覚的な内容に基づいて行われます。そのため、例えばハンガリー語で書かれたパスポートの写真であっても、AIはそれを「身分証明書」として正しく認識し、該当フォルダに振り分けます。言語の壁を越えて機能する点が、この技術の強みと言えるでしょう。

自動で作成されたフォルダは、「フォト」アプリの左側にあるナビゲーションバーの「カテゴリ」セクションから簡単にアクセスできます。ユーザーは直感的な操作で、必要な画像を素早く見つけ出すことが可能になります。煩雑な画像管理から解放され、本来の業務に集中できる環境が整いつつあります。

現状では4つのカテゴリに限定されていますが、この技術の応用範囲は広いと考えられます。将来的には、ユーザーが「製品写真」や「会議のホワイトボード」など、独自のカテゴリを指定できるようになれば、さらに強力な業務効率化ツールへと進化する可能性があります。マイクロソフトの今後の展開から目が離せません。