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AIエージェントとソフトウェアをつなぐオープン標準Model Context Protocol(MCP)が2026年7月28日、公開から約20カ月で最大の更新を発表しました。Linux Foundation傘下のAgentic AI Foundation(AAIF)が主導し、アーキテクチャを全面的に刷新して、大企業による本番環境での大規模導入に対応します。
今回の目玉は、完全なステートレスアーキテクチャへの移行です。従来はセッションを特定サーバーで保持する必要があり、そのサーバーが停止すると処理が失われる課題がありました。新版では標準的なロードバランサの背後でサーバーを運用でき、Kubernetesなど既存のDevOpsツールをそのまま活用できます。
一方で状態を通信で送受信するため、ペイロードは大きくなりますが、圧縮しやすく影響は小さいと保守陣は説明します。ほとんど使われていなかった一部機能は削除され、状態管理の責任は開発者側へ意図的に移されました。公式SDKが変更を吸収するため、多くの開発者にとって移行の負担は小さいとしています。
企業の信頼を得るための施策も強化されました。機能の廃止までに最低12カ月を保証する正式な廃止予告ポリシーを導入し、GoogleやMicrosoft、Amazonと協議して期間を定めています。認証面では発行者(iss)の検証を必須化し、OAuthの混同攻撃と呼ばれる脅威を未然に防ぎます。
新機能として、対話型のサーバー描画UIを提供するMCP Appsと、長時間の非同期処理を扱うMCP Tasksが正式な拡張へ昇格しました。クライアントは接続を切っても処理結果を後から取得でき、音声や動画の重い処理にも対応します。
MCPはAnthropicが2024年11月に開発し、2025年12月にAAIFへ寄贈したものです。SDKの週間ダウンロードは半年で倍増して約2.5億回に達しており、Anthropicの貢献比率は半数を下回るなど、運営はより中立的な体制へ広がっています。