AWSがBedrockバッチ推論の自動モニタリングを提供、50%のコスト削減へ
バッチ処理のメリット
自動モニタリングの価値
詳細を読む
AWSは、Amazon Bedrockのバッチ推論ジョブに対する自動モニタリングソリューションを発表しました。これは、大規模なデータセットをコスト効率よく処理しつつ、運用管理のオーバーヘッドを最小化する目的で設計されています。リアルタイムのジョブステータス可視化と監査記録の自動保持を実現し、AIを活用した大規模なデータ処理の信頼性を高めます。
Bedrockのバッチ推論は、即時性が要求されない大規模ワークロードに特化しており、オンデマンドオプションと比較して最大50%の価格削減が可能です。例えば金融サービスでは、数百万件の顧客データからパーソナライズされた推奨を効率的に生成するなど、大量データ分析に大きなメリットをもたらします。
このソリューションは、AWS Lambda、Amazon EventBridge、Amazon DynamoDBといったサーバーレスサービスを組み合わせています。EventBridgeがバッチ推論ジョブの状態変化を監視し、ジョブ完了や失敗時に即座にLambda関数を起動させ、手動でのステータス確認作業を不要にします。
起動されたLambda関数は、ジョブの詳細やステータスをDynamoDBテーブルに記録します。このテーブルは、一元化されたジョブのライフサイクル管理機能として機能します。これにより、処理の開始/終了時刻、処理件数、エラー件数などが追跡可能です。
DynamoDBに記録されるデータには、インプット/アウトプットトークン数といった重要なコスト要素のメトリクスも含まれます。これらの詳細な統計情報は、リソース配分の最適化を可能にし、将来的なバッチ推論ワークロードのコスト効率とパフォーマンスを改善するための監査記録となります。
さらに、CloudWatchアラームを設定することで、失敗したジョブへの迅速な対応が促されます。平均ジョブ実行時間やトークンスループット率などを監視し、オペレーションの可視性を高めることが推奨されています。この自動化により、チームは結果分析などの高付加価値業務に集中できます。