新興Nscale、MSとGPU20万基の供給で大型契約
大規模なAIインフラ契約
AI新興NscaleがMSと契約
Nvidia製GB300 GPUを約20万基供給
AIの計算需要増に対応
米国・欧州4拠点への展開
米国テキサス州に10.4万基
ポルトガル、英国、ノルウェーにも展開
2026年から順次稼働開始
2024年設立の新興企業
設立から1年足らずで大型契約
NvidiaやNokiaなどが出資
出典:TechCrunch
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AIインフラの新興企業Nscaleは10月15日、マイクロソフトと大規模な契約を締結したと発表しました。この契約に基づき、NscaleはNvidia製の最新GPU「GB300」を約20万基、米国および欧州のデータセンターに展開します。急増するAIの計算需要に対応するための動きです。
今回の契約は、AI開発に不可欠な計算資源を確保する上で極めて重要な意味を持ちます。Nscaleは、同社が所有・運営する施設と、投資家であるAker社との合弁事業を通じて、世界最先端のAIインフラをマイクロソフトに提供する計画です。
GPUの展開は4つの拠点で行われます。まず、米国テキサス州のデータセンターに10万4000基を今後12〜18ヶ月で納入。さらに、ポルトガルに1万2600基、英国に2万3000基、ノルウェーに5万2000基を順次展開する予定です。
注目すべきは、Nscaleが2024年に設立されたばかりのスタートアップである点です。同社は設立以来、Aker、Nokia、Nvidiaなどの戦略的パートナーから17億ドル(約2500億円)以上を調達しており、その急成長ぶりがうかがえます。
Nscaleの創業者兼CEOであるジョシュ・ペイン氏は、「この合意は、我々が世界の最重要テクノロジーリーダーの選択すべきパートナーであることを裏付けるものだ」と述べ、大規模なGPU展開を実行できる能力と経験を強調しました。
AIモデルの高性能化に伴い、GPUの確保競争は激化しています。最近ではOpenAIがAMDやNvidiaと大規模なチップ供給契約を結ぶなど、大手テック企業による計算インフラへの投資が相次いでおり、今回の契約もその潮流の中に位置づけられます。