Vercel、30vCPU搭載の高速ビルド機導入

開発者支援インフラVercel

新Turboビルドマシンの概要

全有料プランで利用可能
30vCPUと60GBメモリ搭載
従量課金制でプロジェクト単位で有効化

主な用途と導入効果

Turbopackビルドに最適
大規模モノレポの並列処理
静的生成を高速化
依存関係の解決を高速化
詳細を読む

WebホスティングプラットフォームのVercelは2025年10月22日、全有料プラン向けに「Turboビルドマシン」の提供を開始したと発表しました。この新マシンは30vCPUと60GBメモリを搭載し、過去最速のビルド性能を実現します。プロジェクト単位で有効化でき、従量課金制で利用可能です。

新たに提供されるTurboビルドマシンは、30vCPUと60GBメモリという強力なスペックを誇ります。この潤沢なリソースにより、特に大規模なプロジェクトのビルド時間を大幅に短縮することが期待されます。利用はプロジェクト単位で選択でき、コストは使用量に応じて発生します。

このマシンは、特にNext.jsで利用される高速バンドラー「Turbopack」でのビルドや、大規模なモノレポ(単一リポジトリでの複数プロジェクト管理)での並列タスク実行に最適化されています。複雑なプロジェクト構造を持つ開発チームの生産性を大きく向上させるでしょう。

具体的な効果として、静的サイト生成(SSG)や、プロジェクトが依存するライブラリの解決処理が高速化されます。これにより、開発者はCI/CDパイプラインの待ち時間を削減し、より迅速なデプロイメントとイテレーション(反復開発)を実現できます。

開発者はプロジェクト設定からTurboビルドマシンを有効化するだけで、すぐに高速なビルド環境を手に入れることができます。Vercelは、エンタープライズ規模の複雑な開発ニーズに応えることで、フロントエンド開発の生産性向上を強力に支援する姿勢を明確にしました。