Vercel、デプロイ保護機能の期間制限を完全撤廃

保護期間の制限を撤廃

Skew Protectionの最大有効期間を延長
デプロイ全ライフタイムで保護可能に
より安定したシームレスな移行を実現

プラン別の旧制限

旧Proプランの12時間制限を撤廃
旧Enterpriseプランの7日間制限も撤廃
柔軟なデプロイ戦略が可能に

新しい設定方法

デプロイ保持期間内で任意に設定
プロジェクト設定から簡単に有効化
詳細を読む

Web開発プラットフォームのVercelは2025年11月6日、デプロイ移行時の新旧バージョン間の非互換性を防ぐ「Skew Protection」機能のアップデートを発表しました。これまでProプランで12時間、Enterpriseプランで7日間だった最大有効期間の上限を撤廃。これにより、プロジェクトのデプロイ保持期間内であれば、その全期間にわたって保護を有効にでき、より安定したサービス提供が可能になります。

「Skew Protection」は、新しいコードがデプロイされた際に、ユーザーのブラウザに古いバージョンのアセットがキャッシュされていることで生じる表示崩れや機能不全を防ぐ重要な機能です。この保護により、移行期間中もユーザーは新旧どちらのバージョンにもシームレスにアクセスでき、開発者は安心してデプロイを進められます。

今回のアップデートで、従来のプランごとの固定的な制限がなくなりました。これにより、長期間にわたる段階的なロールアウトや、特定のユーザー層へのカナリアリリースなど、より柔軟で高度なデプロイ戦略を時間的な制約なく実行できるようになります。大規模でミッションクリティカルなアプリケーションを運用するチームには特に大きなメリットがあるでしょう。

新しい設定は、プロジェクトの「Deployment Retention」(デプロイ保持期間)ポリシーに連動します。この保持期間以下の任意の値で有効期間を設定できるため、開発者自社の運用ポリシーに合わせた保護が可能になります。この機能強化は、デプロイに伴うリスクを大幅に低減し、エンドユーザー体験の質を維持する上で大きな意味を持ちます。