Copilot新機能:専門エージェントを作る6つの鉄則

成功する設定ファイルの共通点

曖昧さを排除し専門家として定義
実行可能なコマンドを冒頭に配置
禁止事項などの境界線を明確化

必須となる6つの構成要素

技術スタックとバージョンを明記
理想的な出力のコード例を提示
ファイル構造と役割を定義
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GitHubは2025年11月、Copilotの新機能「agents.md」のベストプラクティスを公開しました。2,500以上のリポジトリ分析から導き出された結論は、曖昧な指示を避け、役割や境界線を明確に定義することです。これによりAIは専門家チームとして機能します。

分析の結果、成功する設定ファイルには明確なパターンがありました。単に「役立つ助手」とするのではなく、「React 18のテストエンジニア」のように具体的なペルソナを与えます。さらに、使用すべきコマンドや技術スタック、バージョンまで詳細に指定することが不可欠です。

最も重要なのが「境界線(Boundaries)」の設定です。「常に実行すること」「確認が必要なこと」「決してやってはいけないこと」の3段階でルールを設けます。特に「秘密鍵をコミットしない」「ソースコードを修正しない」といった禁止事項の明示が、AIの暴走を防ぎます。

汎用的なAIではなく、特定のタスクに特化したエージェントの作成が推奨されます。ドキュメント作成を担う「@docs-agent」や、テスト記述専用の「@test-agent」などがその代表例です。これらを組み合わせることで、開発プロセス全体をカバーする専門家集団を構築できます。

まずは小さなタスクから始めることが推奨されます。Copilot自体にプロンプトを投げて設定ファイルの雛形を作成させ、それをプロジェクトの実情に合わせて調整するのが近道です。反復的な改善を通じて、自分たちだけの最強チームを作り上げてください。