「AIカンニングペン」実機検証、回答デタラメで実用性皆無

期待外れのAIガジェット

YouTubeで試験突破と拡散
実機検証では誤回答を連発
メニューが中国語で操作困難

現場での運用は不可能

スキャン時に発光し即発覚リスク
学生スマホ撮影を推奨
AIブームに便乗した粗悪品
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The Vergeの記者が、YouTube広告で話題となっている「AIスマートペン」の実機検証を行いました。紙の試験問題をスキャンして回答を表示すると謳われていますが、結論としてその性能は宣伝内容とは程遠く、カンニング目的での利用は不可能な代物でした。

検証に使用された約70ドルのデバイスは、テキストのスキャン機能こそ動作するものの、肝心の回答精度が致命的に低いことが判明しています。例えば、地学の質問に対して全く無関係な火山の情報を表示するなど、生成される内容は意味不明なデタラメばかりでした。

物理的な設計にも重大な欠陥があります。テキストを読み取る際にスキャナー部分が発光するため、静まり返った試験会場では一目瞭然で発覚してしまいます。隠れて使うには本体サイズも大きく、試験監督の目を盗むことは現実的ではありません。

結局のところ、現役の大学生たちにとっては、スマートフォンで問題を撮影してChatGPTに入力する手法の方が、はるかに安上がりで確実だといいます。AIの名を冠したハードウェアが増加していますが、実用性のない粗悪品を見極める冷静な視点が必要です。