Cisco警告、AI時代の老朽インフラは重大な経営リスク
出典:WIRED
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米Ciscoは20日、生成AIの普及により、老朽化したITインフラへのサイバー攻撃リスクが急増していると警告しました。サポート切れのルーター等が攻撃者の標的となりやすく、企業は緊急の対策を迫られています。
生成AIにより、攻撃者がシステムの脆弱性を発見・悪用するハードルが劇的に下がりました。放置された古い機器は「サイレント・リスク」となり、高度な知識がない攻撃者でも容易に侵入できる危険な状態にあります。
Ciscoは対策として、製品の危険な設定に対する警告を強化する新方針を発表しました。サポート終了が近い製品を使用中の顧客に対し、明確な警告を表示し、将来的には危険な相互運用オプション自体を削除する計画です。
重要インフラに関する5カ国調査では、英国と米国が最もリスクが高いとされました。一方、日本は一貫した更新と分散化、デジタルレジリエンスへの注力により、相対的にリスクが最も低いと高く評価されています。
同社幹部は、現状維持には「計上されていないコスト」が存在すると指摘します。古い技術を使い続けることは経営リスクそのものであり、現場任せではなく取締役会レベルで投資と刷新を議論すべきだと訴えています。