米Sortera、AIアルミ選別で黒字化 新工場へ資金調達

廃材選別の壁をAIで突破

米国のアルミ再利用は3分の1に留まる
混合スクラップの選別困難が長年の課題
AIとセンサーで95%超の精度を実現

高精度がもたらす収益性

10ミリ秒未満で合金グレードを識別
選別精度90%超で利益率が指数関数的向上
8月から単独工場でキャッシュフロー黒字

自動車業界の需要と拡大

テネシー州工場建設へ4500万ドル調達
自動車メーカーが軽量化素材として注目
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スタートアップのSorteraは、AIを活用したアルミニウム選別技術で黒字化を達成しました。同社は従来困難だった混合スクラップの高精度選別を実現し、この実績を基に4500万ドルの資金を調達。テネシー州に第2工場の建設を進めています。

技術の核心は、多種のセンサーを組み合わせたAI識別システムです。シュレッダー処理された金属片の割れ方や形状から、10ミリ秒未満で合金の種類を特定します。エアジェットで瞬時に選別するこの手法は、95%以上の高い精度を誇ります。

この高精度選別が、同社の高い収益性を支える要因です。CEOは「精度が90%を超えると利益率は指数関数的に向上する」と語り、インディアナ州の工場は8月以降キャッシュフローがプラスに転換。自動車メーカーからの需要も急増しています。