科学動画配信、AIデータ販売が主力収益へ転換進む

コンテンツ動画音声

収益構造の劇的な変化

Q3収益が前年比41%増と急伸
9月までのライセンス収入2340万ドル
24年通期サブスク収入の半額

AI需要と今後の展望

LLM学習用にオリジナル番組を提供
9社と動画音声など18件の契約完了
27年までにデータ販売が最大収益
設立10年で初の最終黒字を達成
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科学系動画配信の米Curiosity Streamは2025年第3四半期、収益を前年同期比41%伸ばしました。この急成長の主因は、従来の視聴料モデルではなくAI学習用データのライセンス販売への事業転換です。

同社は保有する高品質な科学・歴史ドキュメンタリーをLLM(大規模言語モデル)の学習用に提供しています。9月までのライセンス収入は2340万ドルに達し、既に通年サブスク収入の半分以上を稼ぎ出しました。

これまでに9社のパートナーと、動画音声など18件のデータ提供契約を締結済みです。巨大なユーザー基盤を持つNetflixとは異なり、独自性のある専門データを武器に収益構造を刷新しています。

CEOは、2027年までにデータ販売収入が主力事業になると予測しています。実際、この戦略転換により創業約10年にして初の最終黒字化を達成しており、コンテンツ企業の新たな生存戦略として注目されます。