Vercel、AIによる「自動運転インフラ」構想を発表

AIによる自律的な監視と対応

Vercel Agentが異常検知と分析を自動化
攻撃かアクセス増かを識別し対策を提案
デプロイ前にバグや脆弱性を早期発見

本番データでコードを進化

運用データから改善PRを自動生成
キャッシュや性能を継続的に最適化
Observability Plusに調査機能を統合
@iwashi86のXポスト: 「Agentの設計は依然として難しい」(Agent Design Is Still Hard)という記事から: ・AIエージェントの開発は依然として複雑で整理されていない状況にある ・便利なはずの高レベルSDKを使うと、本格的に tool use する時に現実に合いにくい…
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Vercelは2025年11月21日、AIがインフラ運用を自律的に行う「自動運転インフラ」構想を発表しました。開発者インフラ設定ではなくコードの意図に集中できる環境を目指し、AIエージェントVercel Agent」による監視・修正機能の提供を開始します。

中核となる「Vercel Agent」は、システムの健全性を常時監視し、異常発生時にはログ分析から根本原因の特定までを自動で行います。アクセス急増が正当なものか攻撃かを判別するほか、デプロイ前のコードを検証し、バグやセキュリティリスクを未然に防ぎます。

特筆すべきは、本番環境のデータをもとにコード自体を改善するフィードバックループです。実際のユーザー利用状況やパフォーマンスデータを分析し、安定性や処理速度を向上させるための修正コード(プルリクエスト)をエージェントが自動で提案します。

今回の更新により、有償プランの「Observability Plus」には、追加費用なしで月10回までの自動調査機能が含まれました。現在は人間の承認が必要な「副操縦士」的な立ち位置ですが、将来的には完全な自律運用への移行を見据えています。