元MrBeast参謀がAI分析ツール「Palo」始動、3.8億円調達

動画制作の「勘」をデータ化

元MrBeast戦略担当が創業 Palo
ショート動画維持率分析を自動化
視聴離脱の原因を特定し改善提案
月額250ドルでプロ層へ提供

複数LLMで作家性を再現

フックや感情を構造化データへ変換
独自ペルソナ構築で脚本生成
元Palantirエンジニアが技術主導
380万ドルの資金調達を完了
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世界一のYouTuber「MrBeast」の元コンテンツ戦略担当Jay Neo氏らが、クリエイター向けAIツール「Palo」をローンチし、380万ドル(約5.8億円)の資金調達を完了しました。ショート動画市場の拡大に伴う「量産圧力」や「分析課題」に対し、AIを活用した高度なアイディエーション支援とパフォーマンス分析機能を提供します。

動画需要が爆発する中、クリエイターは過酷な量産競争に晒されています。Neo氏はMrBeast在籍時、視聴維持率のグラフ変動を徹底的に研究していました。この「なぜ動画が伸びるのか」という経験則を、手作業による分析から、テクノロジーによるスケーラブルな製品へと進化させたのです。

技術開発は元Palantirのエンジニアが主導し、複数のLLMを組み合わせて構築しています。過去の動画からフックや感情、トピックを解析し、クリエイター固有の「ペルソナ」を学習します。これにより、作家性を損なうことなく、データに基づいた脚本や絵コンテの提案が可能になります。

現在、フォロワー10万人以上の層を対象に、月額250ドルからサービスを提供しています。Peak XVなどから出資を受け、AIによる低品質コンテンツへの対抗策としても期待されます。クリエイターの直感をAIで補強し、創造的なプロセスにおける「燃え尽き」を防ぐ狙いです。