音声AIが描く子供の想像力、安全設計のステッカー玩具

AI×玩具の新たな顧客体験

音声指示でAI画像を即座に生成
インク不要の感熱式ステッカー印刷
デジタルとアナログな塗り絵の融合

安全性とビジネスモデル

有害情報を防ぐ独自フィルタ搭載
本体約100ドル、紙代で継続収益
著名VCから700万ドル調達済み
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アメリカのスタートアップHapikoは、子供向けAIステッカープリンター「Stickerbox」を発売しました。このデバイスは、子供が音声でアイデアを伝えるとAIが画像を生成し、即座にステッカーとして印刷する革新的な玩具です。価格は99.99ドルで、安全なAI体験を提供します。

最大の特徴は、画面の中だけでなく物理的な成果物が手に入る点です。音声コマンドという抽象的な操作を行い、出力された白黒ステッカーに色を塗るプロセスは、中毒性のあるデジタル技術と、心を落ち着けるアナログな創造性を巧みに融合させています。

親にとって最大の懸念である安全性も、徹底的に考慮されています。複数のモデルを組み合わせた独自のAI技術により、暴力や性的なコンテンツ、不適切な言葉を自動でフィルタリングします。Wi-Fi経由の更新で、ガードレール機能は常に最新の状態に保たれます。

創業者のロバート・ホイットニー氏は、元ニューヨーク・タイムズやAnthropicでの経験を持ちます。自身の息子が生成AIで作った画像に目を輝かせた体験が開発のきっかけとなり、「子供のためのAI」という未開拓市場に勝機を見出しました。

同社はMaveronやSerena Venturesなどから既に700万ドルを調達済みです。ハードウェア販売に加え、消耗品の感熱紙ロールによる収益モデルを構築しており、将来的にはアプリを通じたプレミアム機能の提供も視野に入れています。