Streamdown 1.6公開 高速化とコード軽量化を実現

処理速度とコアの刷新

メモ化とキャッシュで処理を高速化
正規表現削除により効率向上
独自レンダラー採用でコアを軽量化

機能強化と柔軟性向上

コンポーネントの遅延読み込み対応
ブログ向きの静的モードを追加
図解ツールの操作性と機能を拡充
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Vercelは2025年11月24日、マークダウン描画ライブラリ「Streamdown 1.6」を公開しました。パフォーマンスの大幅な向上とバンドルサイズの削減を実現し、開発者生産性とアプリケーションの実行速度を高める狙いです。

今回のアップデートでは、メモ化やLRUキャッシュの導入、正規表現の廃止により処理を高速化しました。また、従来のReact Markdownを独自のレンダラーに置き換えることで、コア部分の軽量化に成功しています。

機能面では、Code Blocksや数式コンポーネントの遅延読み込みに対応しました。必要なタイミングでのみコードを読み込むことで、初期表示の負荷を軽減し、ユーザー体験をスムーズにします。

新たに「Static Mode」が追加され、ストリーミングを必要としないブログ等の用途に最適化されました。このモードはストリーミングのオーバーヘッドを排除し、静的なコンテンツを効率的に描画することが可能です。

作図ツールMermaidの機能も強化され、SVGやPNG形式でのエクスポートが可能になりました。フルスクリーン表示時のズームやパン操作にも対応し、ドキュメント作成における視認性と操作性が向上しています。