Speechify、Chrome拡張に音声入力とAI対話機能を搭載

読み上げから対話へ拡張

Chrome拡張で音声入力が可能に
フィラー除去やエラー自動修正に対応
サイドバーでAIと対話が可能
閲覧ページの要約や質問回答に対応

戦略と今後の展望

他社と異なり音声ファーストを重視
現状の精度には改善の余地あり
将来は電話予約等の代理実行も視野
詳細を読む

テキスト読み上げ大手のSpeechifyは25日、Chrome拡張機能に音声入力AI音声アシスタントを追加しました。従来の記事やPDFを聴く機能に加え、ユーザーの発話をテキスト化する機能や、ブラウザ上でAIと対話する機能を実装し、音声AIツールとしての領域を拡大しています。

新たな音声入力機能は英語に対応し、言い淀みの削除やエラー修正を自動で行います。また、サイドバーに常駐するAIアシスタントは、閲覧中のWebサイトについて「3つの要点は何か」といった質問に音声で回答でき、情報収集の効率化に寄与します。

ChatGPTなども音声会話モードを備えていますが、Speechifyは「音声ファースト」の体験を重視して差別化を図ります。同社は、競合にとって音声は二次的な機能であるとし、アプリ起動直後からAIと話したいユーザー層の需要獲得を狙います。

一方で、現時点の認識精度や動作の安定性には課題も残ります。一部のサイトで起動しにくい点や、競合ツールと比較した際のエラー率の高さが指摘されていますが、同社はユーザーの利用に伴い学習が進み、精度が向上するとしています。

今後はデスクトップやモバイルアプリ全般へ機能を展開する予定です。さらに、ユーザーに代わって電話予約を行ったり、カスタマーサポートの保留時間を待機したりするAIエージェント機能の開発も進めており、音声によるタスク自動化を目指しています。