AWSとVisa、AI代理購入のインフラ構築で提携
出典:VentureBeat
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AWSとVisaは2025年12月1日、急速に拡大する「エージェンティック・コマース(AI代理購入)」の分野で戦略的提携を発表しました。この提携により、企業はAIエージェントに安全な決済機能を迅速に組み込めるようになり、複雑な商取引の自動化が加速します。
具体的には、AWS Marketplaceに「Visa Intelligence Commerce platform」が掲載され、開発者は容易にアクセス可能となります。さらに両社は、旅行予約やB2B決済などの開発用ブループリント(設計図)を「Amazon Bedrock AgentCore」リポジトリにて公開する予定です。
特筆すべきは、これらのツールがMCP(Model Context Protocol)と互換性を持つ点です。これにより、異なる機能を持つ複数のエージェントがスムーズに連携し、複雑なタスクを完遂できるようになります。また、カード情報のトークン化により、高度なセキュリティも担保されます。
これまでAIによる商取引は決済プロトコルの乱立により、「断片化した西部開拓時代」の状態にありました。今回の提携は、信頼性の高い標準インフラを提供することで、開発障壁を劇的に下げ、AIが自律的に経済活動を行う未来を大きく引き寄せるものです。