Vercel、AI生成Markdownの表示崩れを防ぐRemend公開

Vercel

AI出力の表示崩れを解消

生成途中の不完全な構文を自動検知
リアルタイムで閉じタグを補完
レイアウト崩れを防ぎUX向上

手軽な導入と高い信頼性

npmパッケージとして単独利用可能
既存レンダラーの前処理として機能
複雑なエッジケースにも対応済み
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Vercelは12月3日、AIによるストリーミング生成時のMarkdown表示崩れを自動修復するnpmパッケージ「Remend」を公開しました。トークン単位で生成されるAI出力が不完全でも、リアルタイムで構文を補完し、ユーザー体験を損なわない安定した表示を実現します。

AIモデルはテキストを少しずつ生成するため、太字やリンク、コードブロックなどの構文が「閉じられない」状態で画面に表示される瞬間があります。これによりレイアウトが崩れたり、生の記号が露出したりして、アプリケーションの完成度を下げてしまうのが課題でした。

Remendはこの問題を解決するツールです。入力された不完全なMarkdownを解析し、閉じられていないタグやブロックを自動的に検知して補完します。ストリームが進行し正式な閉じタグが到着するとシームレスに更新されるため、読み手には常に整った表示が提供されます。

本ライブラリは、もともと「Streamdown」の一部だった機能を独立させたものです。npm i remendでインストールでき、あらゆるMarkdownレンダラーの前処理として組み込めます。数式や複雑なネスト構造といったエッジケースにも対応しており、実戦での信頼性も確保されています。