GitHub Actions基盤刷新と2026年ロードマップ

基盤刷新と2025年の成果

バックエンド刷新で処理能力3倍
日次7100万ジョブを安定稼働
YAMLアンカーで構成を共通化
キャッシュ容量の10GB制限撤廃

2026年機能ロードマップ

スケジュール実行のタイムゾーン対応
待望の並列ステップ実行を開発
大規模ジョブのUI描画高速化
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GitHubは2025年12月11日、CI/CD基盤「GitHub Actions」の刷新とロードマップを発表しました。利用急増に対応してバックエンドを再構築し、1日7100万ジョブを処理する拡張性を実現しています。併せてYAMLアンカーやキャッシュ制限撤廃など要望の多い機能を実装し、2026年には待望の「並列ステップ」導入も予定しています。開発組織の生産性を高める重要な進化です。

最大のトピックは、急増する需要に耐えるバックエンドの再設計です。2025年の利用時間は115億分に達し、従来の構造では限界が見えていました。新基盤への移行により、以前の3倍以上となる1日7100万件のジョブを安定処理し、企業の開発を支える強固な土台が整いました。

2025年の改善は開発者の利便性向上に焦点を当てています。YAML記述の重複を減らすアンカー機能や、組織内でのテンプレート共有機能が追加されました。また、大規模開発の課題だったキャッシュの10GB制限も撤廃され、ビルド時間の短縮に貢献しています。

2026年のロードマップでは、コミュニティの要望が強かった「並列ステップ」の実装に着手します。さらに、スケジュール実行時のタイムゾーン指定や、大規模ワークフロー表示時のUI高速化など、実用性を重視したアップデートがQ1以降に予定されています。

GitHubは今後も安定性と基本機能の充実に投資を続けます。リーダーにとって、こうしたCI/CD環境の進化を把握し、チームの開発プロセスに取り入れることは、組織の生産性と競争力を高めるための重要な鍵となるでしょう。