GitHubが11月の稼働報告公開 証明書期限切れなど3件の障害

全Git操作に影響した障害

内部通信用TLS証明書が期限切れ
全てのGit操作とファイルアクセス失敗
証明書更新と完全自動化で再発防止

AI機能と自動化ツールの不具合

設定ミスでCopilotの一部モデル停止
最新のClaude Sonnet 4.5に影響
Dependabotがレート制限で遅延
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GitHubは2025年12月11日、11月の稼働状況レポートを公開し、サービス性能に影響を与えるインシデントが計3件発生したことを報告しました。原因は証明書の期限切れや設定ミスなど、管理上の不備が中心となっています。

最も深刻だったのは11月18日の障害です。内部サービス間の通信に使用されるTLS証明書の期限切れにより、SSHやHTTPを含む全てのGit操作およびファイルアクセスが約1時間にわたり失敗し、多くの開発業務に支障が出ました。

開発チームは直ちに証明書を更新してサービスを復旧させました。今後は同様の事態を防ぐため、手動管理されている証明書の監査を行い、更新プロセスの完全自動化を加速させるとしています。

AI機能にも影響が出ました。11月28日には設定ミスにより、GitHub Copilotで利用可能なClaude Sonnet 4.5モデルが一時的に利用不可となりました。この問題は約2時間半続き、設定のロールバックで解決されました。

11月17日には、自動更新ツールDependabotがコンテナレジストリのレート制限に抵触し、半数以上のジョブが遅延しました。同社は制限緩和で対応し、今後は新たなアラート導入など監視体制を強化する方針です。