開発工程の7割を自動化へ、Harnessが大型調達

評価額55億ドルに急伸

ゴールドマン主導で2.4億ドル調達
評価額は前回比49%増の55億ドル
2025年のARR2.5億ドル超へ

アフターコードの自動化

エンジニア時間の70%を占める作業
テストやデプロイAIエージェント
急増するAIコード量に対応

独自技術とIPOへの展望

独自の知識グラフで文脈を理解
ユナイテッド航空など1000社導入
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米国のAI DevOpsツール企業Harnessは2025年12月11日、シリーズEラウンドで2億4000万ドル(約360億円)を調達し、評価額55億ドルに達したと発表しました。AIによるコーディング加速で生じた「アフターコード」のボトルネックを解消し、企業のソフトウェア生産性を劇的に向上させる狙いです。

現在、エンジニアの時間の約70%は、コードを書いた後のテスト、セキュリティチェック、デプロイといった作業に費やされています。生成AIの普及によりコードの生産量は急増していますが、それを受け止める後工程の自動化が追いつかず、開発現場における最大のボトルネックとなっています。

Harnessはこの課題に対し、AIエージェントと独自の「ソフトウェアデリバリー知識グラフ」で挑みます。企業の開発プロセスやアーキテクチャを深く理解したAIが、パイプライン構築や検証を自動化し、人為的ミスを防ぎながらリリース速度を加速させます。

連続起業家ジョティ・バンサル氏が率いる同社は、ユナイテッド航空やモーニングスターなど1000社以上の顧客を抱え、急成長を遂げています。年間経常収益(ARR)は2025年に2億5000万ドルを超える見込みで、将来的なIPOを見据えた堅実な事業基盤を築いています。

今回の調達資金は研究開発の拡大とエンジニア採用に充てられます。特にインドのバンガロール拠点では数百名規模の採用を計画しており、自動化技術の精度向上と国際的な市場展開をさらに加速させる方針です。