Microsoft、150億パラメータの視覚推論モデルPhi-4をオープン公開
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Microsoft Researchは、150億パラメータのオープンウェイト・マルチモーダル推論モデル「Phi-4-reasoning-vision-15B」を公開しました。テキストと画像の両方を処理し、数学・科学の推論、チャート読解、GUI操作など幅広いタスクに対応します。
最大の特徴は訓練効率の高さです。約2000億トークンのマルチモーダルデータで訓練されており、QwenやGemma3など競合モデルが1兆トークン以上を使用するのに対し、およそ5分の1のデータ量にとどまります。その秘訣はオープンソースデータの徹底的なフィルタリングと品質改善にあります。
技術的に注目すべきは「混合推論」アプローチです。訓練データの約20%に思考過程を含む推論サンプルを、80%に直接応答のサンプルを使用し、モデルがタスクに応じて推論の要否を自動判断する仕組みを実現しました。画像キャプションでは即座に応答し、数学では段階的に思考します。
ベンチマーク評価では、ChartQAで83.3、MathVistaで75.2、ScreenSpot v2で88.2のスコアを記録しました。大型モデルのQwen3-VL-32Bには及ばないものの、同規模モデルを上回り、推論速度と精度のバランスでパレート最前線に位置しています。
Microsoftは本モデルをMIT許容ライセンスで公開し、ファインチューニングコードや評価ログも提供しています。Phiファミリーはエッジデバイス向けのPhi Silicaやロボティクス向けのRho-alphaにも拡大しており、「最も賢いモデルは最大のモデルではなく、いつ考えるべきか知っているモデルだ」という戦略を鮮明にしています。