Grammarly、著者名の無断使用を継続へ

専門家

無断利用の経緯

Expert Review機能で著者名を無断使用
AI編集の信頼性演出に実名を利用
Wiredの報道で問題が表面化
存命・故人問わず著名著者が対象

企業の対応

謝罪なし、方針転換もなし
オプトアウト用メール窓口のみ設置
CEO取材を拒否
「許可」の文言が声明に不在
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Grammarly傘下のSuperhumanが提供する「Expert Review」機能が、著名な記者や著者の実名をAI編集提案の信頼性向上のために無断で使用していたことが判明しました。The VergeやWiredの記者が自身の名前が使われていることを発見し、大きな批判を呼んでいます。

この機能は、AIによる文章校正の提案に実在する専門家の名前を付与することで、あたかも人間の専門家がレビューしたかのような印象を与える仕組みです。対象となった著者には事前の同意確認が一切行われておらず、本人が製品を試さない限り気づくことすらできない状態でした。

批判を受けてGrammarlyは声明を発表しましたが、謝罪は含まれず、機能の撤回も表明されませんでした。対応策として示されたのは、専門家オプトアウトを申請できるメールアドレスの設置のみで、CEO Shishir Mehrotra氏はメディア取材を拒否しています。

声明では「許可」という言葉が一切使われておらず、「影響力ある声がより多くの読者に届く新たな方法を提供する」と表現するにとどまりました。Superhumanの広報担当者は「オプトアウトに加えて機能の改善に取り組んでいる」と述べるのみで、具体策は示されていません。

この問題は、AI時代における著作者の権利保護のあり方に根本的な疑問を投げかけています。自分の名前が使われていることを知る手段がない中で、オプトアウト方式で著者に自衛を求めること自体が不合理だとの批判が強まっており、企業の倫理的責任が問われています。