AI面接官が採用現場に台頭、求職者に波紋

AI面接

AI面接の仕組みと利点

全応募者に面接機会を提供
人間の偏見排除を標榜
動画通話形式で質疑応答
CodeSignal等の企業が開発推進

残る課題と懸念

不気味の谷現象が障壁に
AIのバイアス完全排除は困難
学習データに差別的偏り内在
人間との対話を求める声根強く
詳細を読む

AI面接が採用プロセスに本格導入され始めています。CodeSignalやHumanly、Eightfoldなどの企業が開発したAIアバターが、ビデオ通話を通じて求職者に質問し、回答内容を分析する仕組みが急速に広がりを見せています。

開発企業側は、従来の採用プロセスでは一部の応募者しか面接を受けられなかったのに対し、AI面接を活用すれば事実上すべての応募者と初回面接を実施できると主張しています。採用効率の飛躍的な向上が期待されています。

さらに、AIは応募者の映像上の手がかりではなく回答内容のみを分析するため、人間の面接官と比べてバイアスや偏見が大幅に少ないとする見方もあります。公平性の観点から注目を集めています。

しかし、AIモデルはインターネット上の膨大なデータで学習しており、そこには性差別や人種差別などの偏見が含まれています。完全にバイアスのないAIシステムの実現は事実上不可能であることが、複数の研究で繰り返し指摘されています。

実際にAI面接を体験した記者は、3種類のAI面接官を試した結果、プラットフォームによる自然さの違いはあるものの、いずれの場合も人間の面接官と話したいと感じたと報告しています。AIアバターの「不気味の谷」現象が大きな心理的障壁となっている現状が浮き彫りになりました。