ロボット温室Canopiiが完全自律栽培を達成
技術と実績
種まきから収穫まで無人運営
バスケットコート大で年間1.8万kg生産
家庭用電力100A・240Vで稼働
水道蛇口1本分の水で栽培
資金と戦略
NSF助成金中心に約360万ドル調達
VC依存を回避し5年間反復開発
ポートランドに初の商用農場計画
将来的にフランチャイズ展開を構想
出典:TechCrunch
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米オレゴン州ポートランドのスタートアップCanopiiは、種まきから収穫まで人手を一切介さない完全自律型ロボット温室の開発に成功したと発表しました。創業者のDavid Ashton氏がカリフォルニアの干ばつを目の当たりにした経験が着想の原点です。
同社の温室はバスケットコート1面分の面積で年間約1万8千キログラムの農産物を生産できます。水道の蛇口1本分の水量と家庭用電力(100アンペア・240ボルト)だけで稼働し、資源効率の高さが大きな特徴となっています。
現在はハーブやチンゲンサイ、カイランなどの特殊葉物野菜の栽培に対応しています。温室はGK Designs社が製造を担当しており、自動車のように量産可能な設計を目指しています。
これまでの調達額は約360万ドルで、うち230万ドルは米国立科学財団(NSF)などの助成金が中心です。Bowery FarmingやPlentyなど巨額調達後に破綻した垂直農業企業の失敗を教訓に、VC資金に頼らず慎重に開発を進めてきました。
今後はポートランド中心部に初の商用農場を建設する計画です。学校やレストラン、カジノなどからの引き合いもあり、将来的にはフランチャイズ方式での全国展開とベンチャー資金の調達も視野に入れています。