元Meta幹部クレッグ氏、AI教育企業の役員に就任

Meta

AI教育への期待

Efekta社の役員に就任
個別最適化学習の実現に期待
400万人の生徒が利用中
新興国の教師不足を補完

AI業界への警鐘

超知能議論に懐疑的見解
権力の米中二極集中を懸念
EU AI法は自滅行為と批判
オープンソース推進を主張
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Metaの元グローバル政策担当社長であるニック・クレッグ氏が、英国データセンター企業NscaleとAI教育スタートアップEfektaの2社の取締役に就任したことが明らかになりました。2025年1月のMeta退社以来、初めての公式な活動となります。

EfektaはAIベースの教育アシスタントを提供するスイス企業EF Education Firstからのスピンアウトで、生徒の能力に応じた個別指導を実現します。現在中南米東南アジアを中心に約400万人の生徒が利用しており、地方の子どもにも質の高い教育を届ける民主化効果が期待されています。

クレッグ氏は超知能(スーパーインテリジェンス)をめぐる議論に懐疑的な立場を示しました。シリコンバレーの関係者が超知能の実現が近いと語るのは優秀な人材を引きつけるためであり、概念自体が曖昧だと指摘しています。AIの「万能」と「無能」が共存する現状を冷静に見つめる姿勢を強調しました。

EU AI法については「教科書的な規制の失敗例」と厳しく批判しました。ChatGP登場前に起草された法律が現在の技術に適用できないと主張し、欧州の起業家への裏切りだと述べています。一方で米国についても、トランプ政権下でテック企業が政治に迎合する姿勢を「歴史的な転換」と警戒感を示しました。

AI開発の権力集中への対策として、クレッグ氏はオープンソースの推進を最善策に挙げました。大規模言語モデルの構築には莫大なインフラ投資が必要であり、少数のプレイヤーへの集約が加速すると分析しています。皮肉にも世界最大の独裁国家である中国が、オープンソースを通じて最も民主的なアクセスを促進していると指摘しました。