Grammarly、著名人の名前無断使用でクラスアクション訴訟に直面

Superhuman専門家

訴訟の経緯と争点

調査報道記者が代表原告
損害賠償額は500万ドル超
NY・CA州の肖像権法違反を主張
数百名の著者・記者の名前を無断商用利用

機能停止と企業対応

Expert Review機能を即時無効化
専門家に参加の選択権を付与へ
CEO がLinkedInで公式謝罪
機能の再設計を表明
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Grammarlyの親会社Superhuman社は2026年3月12日、AI機能「Expert Review」が著名ジャーナリストや作家の名前を無断で商用利用したとして、ニューヨーク南部地区連邦地裁でクラスアクション訴訟を提起されました。

原告代表は調査報道記者のJulia Angwin氏で、非営利報道機関The Markupの創設者です。訴状では、数百名のジャーナリスト・著者・編集者の名前とアイデンティティが同意なく商用目的で使われたと主張し、原告クラス全体の損害額は500万ドルを超えるとしています。

問題となったExpert Review機能は、スティーブン・キングニール・ドグラース・タイソンら著名人の名前を冠したAI編集提案を提供していました。実際にはLLMが生成した内容でありながら、あたかも本人が助言しているかのような誤認を招く設計でした。

Angwin氏は自身のAI分身が提供する助言の品質にも疑問を呈し、「簡潔な文章をわざわざ複雑にする提案をしていた」と批判しました。原告側弁護士はニューヨーク州とカリフォルニア州の肖像権保護法に基づき、「法的には非常に明快な事案」と述べています。

Superhuman社は訴訟提起前にExpert Review機能の無効化を発表し、プロダクトマネジメント責任者が「専門家が自身の表示方法を主体的に選択できる形に再設計する」と表明しました。CEO Shishir Mehrotra氏は訴訟の主張を「根拠がない」としつつも、専門家との協力体制を構築する新たなアプローチに取り組む方針を示しています。