NvidiaのDLSS 5、生成AIによる映像加工にゲーマーが猛反発

DLSS 5の技術概要

生成AIで照明・質感を再構築
ゲーム内部データでシーン意味解析
RTX 5090×2基でデモ動作
2026年秋にオプション機能として提供

業界の反応と懸念

キャラの顔がAI生成風に均質化
インディー開発者ミームで批判殺到
大手開発者支持表明も温度差
アーティストの創作意図の毀損を懸念
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Nvidiaは2026年3月17日、次世代アップスケーリング技術「DLSS 5」を発表しました。従来のフレーム補間を超え、生成AIによるリアルタイム照明・質感の再構築を行う「ニューラルレンダリングモデル」として、秋の正式提供を予定しています。

DLSS 5はゲームの内部カラーデータやモーションベクターを活用し、キャラクターの髪や肌、布の質感、環境光などのシーン意味解析を行います。CEOのジェンスン・フアン氏は「生成AIと手作りレンダリングの融合」と表現し、ハリウッドVFX級のフォトリアル表現をリアルタイムで実現すると述べました。

しかしゲーマーや業界関係者の反応は圧倒的に否定的でした。デモ映像では『バイオハザード』の主人公グレースや『ホグワーツ・レガシー』のキャラクターの顔がAI生成風の均質的な外見に変化し、実在のサッカー選手ファン・ダイクの顔すら別人のように歪められていました。

Bethesdaのトッド・ハワード氏やCapcomの竹内潤氏など大手開発者が支持を表明する一方、多数のインディー開発者がミームや公開声明で強く批判しています。GDC調査でも開発者の多くがゲームへの生成AI導入に反対しており、業界内の温度差が鮮明になりました。

この技術はテレビのモーションスムージングに例えられ、「さらに悪い版」と評されています。AI特有の不自然に滑らかな肌、均一な顔立ち、HDR風の照明がすべてのキャラクターに適用され、アーティストが丹念に作り上げた固有の表現が失われる懸念が広がっています。