Align Technology、アライナー直接3Dプリントへ製造革新

医療

製造プロセス刷新

金型廃止し直接3Dプリントへ
オーストリアCubicure社を買収
高粘度樹脂の独自開発に成功
1日100万個規模の量産が課題

事業成長と市場支配

世界のクリアアライナー市場で6〜7割
年間売上高約40億ドル達成
累計2200万人の患者に提供
CEO在任中に株価3倍に上昇

今後の展望

コスト削減で治療費の低価格化
米国製造回帰の可能性を検討
AI活用で痛み予測機能を構想
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Align Technologyのジョー・ホーガンCEOは、同社がInvisalignアライナーの製造方法を創業以来最大規模で刷新し、金型を使った真空成形から直接3Dプリント方式への移行を進めていることを明らかにしました。

同社は適切な素材を開発するため独自の高分子化学者を雇用し、高粘度樹脂を扱える技術を持つオーストリアのCubicure社を買収しました。新素材は現行のSmartTrack素材と同等以上の性能を持ちながら3Dプリントが可能です。

Align Technologyは現在、世界最大の3Dプリンター利用企業であり、1日に100万個の異なるアライナーを生産しています。昨年は過去最高の260万件の症例を扱い、うち93万6000件が子ども・10代の患者でした。

直接3Dプリントへの移行には、印刷方向の最適化、樹脂使用量の削減、レーザー切断工程の再設計など複雑なエンジニアリング課題が山積しています。現在メキシコ・フアレスの工場では数千人規模の従業員が製造に携わっていますが、自動化が進めば米国内製造も視野に入るとホーガンCEOは述べています。

同社はさらに、AI技術を活用して治療中のどの段階で痛みが強くなるかを患者に事前予測する機能の開発を検討しています。ホーガンCEOは、直接3Dプリントによるコスト削減が治療費の低価格化につながり、より多くの患者にInvisalignを届けられると期待を示しました。