LangChainがエージェント向け安全なコード実行環境を公開

Sandboxesの概要

LangSmith SDKから1行で起動
microVMによるカーネル級隔離
Docker独自イメージの持ち込み対応
プール事前確保でコールドスタート回避

主要機能と安全設計

認証プロキシで秘密情報を隔離
長時間セッションとWebSocket配信
複数エージェント共有アクセス対応
Python・JavaScript両SDK対応
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LangChainは、AIエージェントが安全にコードを実行できるサンドボックス環境「LangSmith Sandboxes」をプライベートプレビューとして公開しました。エージェントによる任意コード実行のリスクを軽減する目的で開発されています。

従来のコンテナは既知のアプリケーションコード向けに設計されており、エージェントが生成する予測不能なコードの実行には適していませんでした。LangSmith Sandboxesは各サンドボックスをハードウェア仮想化されたmicroVMで隔離し、Linuxの名前空間だけに頼らないカーネルレベルの保護を提供します。

セキュリティ面では認証プロキシを介して外部サービスに接続する仕組みを採用し、認証情報がサンドボックス内に一切残らない設計です。CPU・メモリ・ディスクのリソース制限も組み込まれており、エージェントの暴走を防止します。

実行機能としては、長時間タスクのタイムアウトなし動作、WebSocketによるリアルタイム出力ストリーミング、複数スレッドにまたがる永続的な状態保持に対応します。また、ウォームプールの事前確保とオートスケーリングにより、需要増加時にも待ち時間を最小化します。

今後は共有ボリュームによるエージェント間の状態共有、実行可能バイナリの制御、仮想マシン内の全プロセス・ネットワーク呼び出しの完全トレーシング機能を開発予定です。同社のOpen SWEプロジェクトでも内部利用されており、コーディングエージェント構築の基盤として位置づけられています。