Doss、AI在庫管理で5500万ドル調達しERP連携強化

資金調達と戦略転換

5500万ドルのシリーズB完了
Madrona・Premji Invest共同主導
会計製品から在庫管理に転換
AI ERP企業との競合から協業へ

製品と市場戦略

既存会計システムとの統合型設計
中堅消費者ブランドが主要顧客層
Rillet・Campfireと提携
レガシーERPからの移行需要を狙う
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米スタートアップのDossは2026年3月、AI在庫管理プラットフォームの開発資金として5500万ドル(約82億円)のシリーズB資金調達を完了しました。ラウンドはMadronaとPremji Investが共同主導し、Intuit Venturesも参加しています。

Dossは2022年設立当初、RilletやCampfireと同様のAI会計製品を開発していましたが、昨年戦略を転換しました。競合するのではなく、これらの企業とパートナーシップを組み、在庫管理という別の領域で勝負する方針を選択しています。

共同創業者兼CEOのWiley Jones氏によると、新興のAI ERP企業は売掛金や買掛金などの財務機能を提供していますが、調達や在庫管理を会計ワークフローと統合する機能は多くが持ち合わせていません。Dossはこの空白領域を埋める存在を目指しています。

主要顧客は年商2000万〜2億5000万ドル規模の中堅消費者ブランドです。高級スペシャルティコーヒーのVerve Coffee Roastersなどが導入しており、RilletやCampfire、IntuitのQuickBooksと連携して利用されています。

Jones氏は、会計と在庫管理で2つのERPを導入する提案は難しい面もあると認めつつ、レガシーERPの実装の困難さから、新しいAIシステム2つを選ぶ企業が増えていると指摘します。中堅市場ではエージェント対応のアーキテクチャ構築競争が激化すると予測しています。