NVIDIA、GPU動的割当ドライバをKubernetesコミュニティに寄贈

DRAドライバ寄贈の概要

CNCFへの寄贈でコミュニティ主導に移行
KubeCon Europeで正式発表
GPU資源の動的再構成が可能に
MIG・MPS技術による効率的共有を実現

業界連携と今後の展開

AWS・Google・Red Hat等主要企業が協力
KAIスケジューラがCNCFサンドボックス入り
Kata ContainersGPU機密計算に対応
Grove発表で推論ワークロード管理を強化
詳細を読む

NVIDIAは、KubeCon Europe 2026において、GPU向け動的リソース割当(DRA)ドライバをCloud Native Computing Foundation(CNCF)に寄贈すると発表しました。これにより同ドライバはベンダー管理からKubernetesプロジェクト配下のコミュニティ主導へと移行します。

DRAドライバは、Kubernetes上でAIワークロードを実行する企業にとって重要な基盤ソフトウェアです。Multi-Instance GPUやMulti-Process Serviceに対応し、GPUリソースの効率的な共有と動的な再構成を可能にします。大規模AIモデルの学習に不可欠なマルチノードNVLinkもネイティブサポートしています。

AWS、Google Cloud、Red Hat、Broadcom、Canonical、Microsoft、SUSE等の主要クラウド企業がこの取り組みに協力しています。Red HatのCTOクリス・ライト氏は、オープンソースが企業AI戦略の中核になると述べ、標準化の意義を強調しました。CERNも科学計算における貢献を評価しています。

NVIDIAはさらに、CNCFのConfidential Containersコミュニティと連携し、Kata ContainersへのGPUサポートを導入しました。これにより、ワークロードの分離による機密計算が可能となり、データ保護を強化したAI処理を実現します。

加えて、高性能AIワークロードスケジューラ「KAI Scheduler」がCNCFサンドボックスプロジェクトに採用されました。NVIDIA Dynamo 1.0に続き、Kubernetes上でGPUクラスタの推論ワークロードを宣言的に管理できるオープンソースツール「Grove」も発表され、エコシステムの拡充が進んでいます。