Armが自社初のデータセンター向けCPUを発表、Metaが初期顧客に
出典:WIRED
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Armは、同社初となる自社設計・製造のデータセンター向けCPU「Arm AGI CPU」を発表しました。これまで設計ライセンス事業に徹してきた同社にとって、自社シリコンへの参入は創業以来最大の戦略転換となります。初期顧客としてMetaが採用を決定しています。
CEO のルネ・ハース氏は、ArmがIP企業から「コンピュートプラットフォーム企業」に進化したと説明しました。MicrosoftがSurfaceでWindowsエコシステムを強化し、GoogleがPixelでAndroidを推進するのと同様に、Armも自社チップでエコシステム全体を底上げする狙いがあると述べています。
新CPUの最大の強みは電力効率です。モバイルチップで培った省電力設計のDNAを活かし、AI時代のデータセンターが直面するエネルギー問題に対応します。さらに、エージェントAIの実行にはGPUではなくCPUが不可欠であり、この需要拡大がArm参入の追い風となっています。
製造はTSMCが担当し、Super MicroやFoxconnと協力してサーバー参照設計も提供します。ハース氏は約2,000人のエンジニアを関連部門に増員したと明かしました。既存のコンピュートサブシステムで実績があるため、初号機から高い完成度を自信を持って見込んでいます。
この動きはIntelとAMDのx86勢にとって直接的な脅威となります。一方、NvidiaのVera CPUもArm ベースであるため、Armエコシステムの拡大はNvidiaにもプラスに働くとハース氏は主張。ソフトバンクの孫正義会長とは日常的に連携しており、今回の決断もパートナーとしての議論を経て進めたと語りました。