AI恐怖と希望描く新ドキュメンタリーが全米公開
映画の構成と出演者
Altmanら3大CEO出演
アカデミー賞監督Roherが制作
AI入門としての構成は高評価
出典:WIRED
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ダニエル・ローアー監督のAIドキュメンタリー『The AI Doc』が2026年3月27日に全米で劇場公開されました。OpenAIのサム・アルトマン、Anthropicのダリオ・アモデイ、DeepMindのデミス・ハサビスという主要AI企業3社のCEOへのインタビューを軸に構成されています。
本作はローアー監督が第一子の誕生を控え、AI時代に子どもが生きる世界への不安を出発点としています。人道的テクノロジーセンター共同創設者トリスタン・ハリスは「AI研究者の中には子どもが高校を卒業できないと考える人もいる」と衝撃的な発言をしています。
映画はAIの基礎概念を平易な言葉で解説し、手描きイラストやストップモーションを交えた視覚表現で親しみやすさを実現しています。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』のダニエル・クワンがプロデューサーとして参加しています。
一方で、シリコンバレーの楽観主義者たちがAIによる疾病克服や気候変動解決を約束する場面では、その壮大な主張への批判的追及が不足しています。現行の大規模言語モデルがなぜAGIにつながるのかという根本的な問いもほぼ扱われていません。
最も議論を呼ぶのは結論部分です。規制なきAI開発が富と権力を少数エリートに集中させる構造を正確に描きながらも、最終的にはAI革命の舵取りを経営者ではなく一般市民に委ねるという立場をとっています。監督自身がAI経済を「ポンジスキーム」と批判していることとの矛盾も指摘されています。