NYU量子研究所が産学連携の新拠点を始動
都市立地を活かした統合研究
マンハッタンに100万平方フィートの新施設
ブルックリンにナノファブ拠点を併設
半径10km圏内に500社超のテック・金融企業
量子通信の実証実験
既存光ファイバーで量子情報伝送に成功
マンハッタン〜ブルックリン間16kmで実証
計算・センシング・通信の3領域を統合
人材育成と産業展開
修士課程で量子科学専門学位を新設
年間100〜200名の大学院生を育成
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ニューヨーク大学(NYU)は、量子研究所「NYUQI」を設立し、マンハッタンの100万平方フィート規模の新施設とブルックリンのナノファブリケーションクリーンルームを拠点に、量子科学の産学連携を本格化させています。
NYUQIの最大の特徴は、キャンパス周辺半径10km圏内に500社を超えるテック企業や金融機関が集積する立地を活かした点です。物理学者、材料科学者、コンピュータ科学者を一つの組織に統合し、分野横断的な共同研究を促進する体制を構築しています。
研究領域は量子コンピューティング、量子センシング、量子通信の3本柱で構成されます。連邦議会から100万ドルの予算を獲得し、米国初となる熱レーザーエピタキシー装置の導入も決定しました。原子レベルの精度で量子材料を製造できる技術です。
量子通信分野では、スタートアップ企業Qunnectと共同で、マンハッタンとブルックリンを結ぶ既存の通信用光ファイバーを用いた約16kmの量子ネットワークリンクによる情報伝送に業界初で成功しました。実環境での検証は他の研究機関にない強みです。
人材育成面では、NYUタンドン工学部に量子科学技術の修士課程を新設し、年間100〜200名の大学院生・博士課程学生を輩出する計画です。物理・材料・工学の各分野を横断できる人材を育成し、量子産業の人材不足解消を目指しています。