TII、6億パラメータで画像認識の統合モデル「Falcon Perception」公開
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UAE・技術革新研究所(TII)のFalconチームは2026年4月1日、画像認識・セグメンテーション・OCRを単一のTransformerで処理するオープンソースモデル「Falcon Perception」を公開しました。パラメータ数はわずか6億で、従来のパイプライン型システムに代わる統合的なアプローチを提案しています。
Falcon Perceptionの最大の特徴は、画像パッチとテキストトークンを最初の層から同一のパラメータ空間で処理する「早期融合」アーキテクチャです。画像トークンには双方向注意、テキストトークンには因果的注意を適用するハイブリッドマスクにより、1つのモデルで視覚エンコーダとテキストデコーダの両方の役割を果たします。
オープン語彙セグメンテーションベンチマークSA-Coでは、Macro-F1で68.0を達成し、Meta社のSAM 3の62.3を上回りました。特に属性認識で+8.2、食品・飲料カテゴリで+12.2と大きな差をつけています。一方、存在判定の精度(MCC 0.64対0.82)ではSAM 3に及ばず、今後の改善課題として示されています。
同時に発表されたFalcon OCRは0.3Bパラメータの文書認識モデルです。olmOCRベンチマークで80.3点、OmniDocBenchで88.6点を記録し、DeepSeek OCR v2やGPT 5.2を上回る性能を示しました。オープンソースOCRモデルとして最高のスループットを実現し、vLLM統合によりA100上で毎秒2.9画像を処理できます。
チームは性能評価のため、能力別に分類した診断ベンチマーク「PBench」も公開しました。単純な物体認識(L0)から関係推論(L4)まで5段階に分かれ、Falcon Perceptionは空間理解でSAM 3に+21.9点、OCR識別で+13.4点と、プロンプトが複雑になるほど差が拡大する結果となっています。
学習には5400万枚の画像と1億9500万の正例表現、4億8800万のハードネガティブを使用しました。3段階の学習レシピにより、シーン理解からタスク特化、高密度シーン対応へと段階的に能力を獲得させています。モデルとコードはHugging Faceで公開されており、Apple Silicon向けのMLX統合やDockerサーバーも提供されています。