テック大手CEOがAI分身で全社統制を目指す
出典:WIRED
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2026年4月、テック業界の大手CEOたちがAIを活用した自身の分身や組織再編を相次いで推進していることが明らかになりました。Metaはマーク・ザッカーバーグの公的発言や行動パターンを学習させたフォトリアルな3Dアバターを開発中で、社員がビデオ通話を通じてアバターに質問や相談ができる仕組みを目指しています。
この動きはザッカーバーグだけにとどまりません。KlarnaのシミアトコフスキCEOやZoomのエリック・ユアンCEOは、すでに2025年に四半期決算説明会の一部をAI分身に担当させており、CEO業務の一部をシミュレーションに委ねる流れが加速しています。
一方、Block社のジャック・ドーシーCEOはさらに急進的なビジョンを打ち出しています。同社は約4000人の人員削減を実施した上で、AIを「インテリジェンスレイヤー」として組織の中核に据え、現在5階層ある管理構造を2〜3階層に圧縮、最終的には全6000人がCEO直属となる体制を目標としています。
ドーシーはSequoiaのルルフ・ボータ氏と共同で「階層から知性へ」と題したブログ投稿を公開し、従来のコパイロット型AI導入ではなく、企業そのものを「ミニAGI」として再構築する構想を示しました。
しかしWIREDは、こうした動きがCEOの権限拡大と不可欠性の強化に向かっている点を指摘しています。AIによる「遍在」が実際に社員や企業全体に利益をもたらすかどうかの実証はまだなく、理論上のショートカットに賭けている段階だと分析しています。