MetaのAI訓練労働者700人超が解雇危機
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Metaの委託先であるアイルランド・ダブリン拠点のCovalen社で、700人以上の従業員が解雇の危機に直面しています。WIREDが入手した文書によると、対象者の約500人はデータアノテーターで、MetaのAIモデルが生成したコンテンツを同社のポリシーに照らして確認する業務を担当していました。
従業員への通知は月曜午後の短いビデオ会議で行われ、質問の機会は与えられませんでした。ある従業員は「AIが自分たちの仕事を引き継げるよう訓練しているようなものだ」と語っています。業務には、児童性的虐待素材や自殺に関する記述を生成させないためのガードレールを回避するプロンプトの作成も含まれ、精神的に過酷な作業であったとされます。
Metaは先週、全体の10%にあたる従業員を削減する計画を発表しており、今回の委託先削減もその一環です。Meta広報は、今後数年でより高度なAIシステムを導入してコンテンツ管理を変革し、外部ベンダーへの依存を減らすと説明しました。マーク・ザッカーバーグCEOは1月に「2026年はAIが働き方を劇的に変える年になる」と述べていました。
Covalenでは2025年11月にも約400人の削減が行われており、その際にはストライキも発生しました。2回の解雇を合わせると、ダブリンの人員はほぼ半減する見通しです。解雇された従業員には6か月間の競業避止期間が課され、Metaの競合ベンダーへの応募が制限されるため、再就職が困難になる懸念があります。
UNI Global Unionのクリスティ・ホフマン事務局長は「テック企業はAI構築に貢献した労働者を使い捨てにしている」と批判し、AI導入に関する事前通知や雇用に結びつく研修、将来計画の策定を求めています。労組はアイルランド政府との面会も希望しており、AIが労働者に与える影響について議論する方針です。