Waymo自動運転車の性能悪化、緊急対応に支障と消防・警察が訴え
現場からの報告
規制と今後の課題
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Waymoの自動運転車について、サンフランシスコとオースティンの緊急対応部門の責任者がNHTSAとの非公開会合で性能の悪化を訴えていたことが、WIREDが入手した録音で明らかになりました。消防・警察・救急の現場では、フリーズした車両への対応に時間を取られ、緊急出動に支障が出ているといいます。
サンフランシスコ緊急事態管理局のキャロル局長は「改善されていたことが後退している」と述べ、交通違反の増加を指摘しました。同市消防局のラビット局長も、Waymo車両が消防署の出入口を塞ぐ事例が再び増えていると報告しています。オースティン警察のホワイト中尉は、車両が警察官の手信号を認識できず「人間との接触が入った瞬間にフリーズする」と説明しました。
具体的な事例も深刻です。オースティンでは先月、銃撃事件(死者3人、負傷者14人以上)に向かう救急車をWaymo車両が2分間にわたり妨害しました。サンフランシスコでは昨年12月の大規模停電時に1,000台以上のWaymoが立ち往生し、60台以上を手動で回収する事態に。911オペレーターがWaymoのホットラインで53分間待たされたケースも報告されています。
こうした問題にもかかわらず、Waymoは積極的な拡大路線を進めています。現在アメリカ10都市で運行し、年内にロンドンを含む10都市の追加を計画。週間配車回数は50万回に達しました。一方、カリフォルニア州車両管理局は7月施行の新規制を発表し、自動運転車事業者に緊急対応者からの連絡への30秒以内の応答と、緊急エリアからの2分以内の退避を義務づけます。
Waymo側は「緊急対応者との連携を重視している」と声明を出し、全米で3万5,000人以上の緊急対応者に対面訓練を実施したと述べています。現場の担当者たちも「技術の成功を望んでいる」としつつ、安全確保の改善を強く求めています。