Supersetが複数AIエージェント並列開発IDEを構築

並列エージェント開発の設計

最大10エージェント同時並列実行
エージェント独立したワークスペース
複数ブランチでの同時コード生成
GitHub issueからの自動タスク分配

Vercel基盤の技術構成

週1,000〜1,400回のデプロイ実績
日次約600のプレビュー環境を自動生成
平均ビルド時間約30秒を達成
AI SDK・AI Gatewayでマルチモデル制御
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元YCスタートアップのCTO3名が共同創業したSupersetは、複数のAIコーディングエージェントを並列に動かすための開発環境(IDE)を構築しました。従来の開発ツールは1人の開発者が1つのタスクを順番に処理する前提で設計されていましたが、Supersetは最大10のエージェントをそれぞれ独立したワークスペースで同時に稼働させ、複数ブランチにまたがるコード生成を実現しています。

並列エージェントの運用には、並列に対応したインフラが不可欠です。各エージェントスレッドに隔離された実行環境が必要であり、ブランチごとにライブURLが即座に発行される仕組みが求められます。プロビジョニングに遅延が生じると並列性が崩壊し、12のワークフローが1つのキューに退化してしまいます。Supersetはこの課題をVercelのプレビューデプロイメント機能で解決しました。

技術スタックはVercelプラットフォーム上に統一されています。AI SDKとAI Elementsがエージェントのオーケストレーションを担い、AI Gatewayがモデルルーティングを処理します。ストレージにはVercel Blobを採用し、Fluid Computeがエージェントの並列タスクに応じて自動スケールします。Active CPU課金により、モデル応答待ちの時間には課金されず、実際の計算処理のみがコスト対象となっています。

Superset自身が最大のユーザーでもあります。チームは自社プロダクトを使って日常の開発を行い、GitHub issueを並列ワークスペースに分配して最大12インスタンスを同時実行しています。Hacker Newsでの公開時にはユーザー数が一晩で3倍に急増しましたが、手動のインフラ追加なしにトラフィックを吸収しました。

週あたり1,000〜1,400回のデプロイと日次約600のプレビュー環境を、プラットフォームエンジニアリングチームなしで運用している点が特徴的です。6つのNext.jsプロジェクトを初日からVercel上で稼働させ、インフラ管理ではなくプロダクト開発に集中できる体制を維持しています。DAUは週次で57〜64%の成長を記録しています。