AI音声スタートアップVapi、評価額5億ドルに到達

Amazon Ringが採用

40社超の競合からVapiを選定
受電の100%をAI音声に移行
顧客満足度が向上
エンジニアでもAI応対を調整可能

急成長する事業基盤

累計通話処理数10億件
日次100万〜500万件を処理
開発者100万人超が利用
ARR「健全な」8桁ドル規模
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AI音声プラットフォームを手がけるスタートアップVapiが、シリーズBで5000万ドルを調達し、評価額が約5億ドルに達しました。Peak XV Partnersがリードし、MicrosoftのM12、Kleiner Perkins、Bessemer Venture Partnersも参加しています。累計調達額は7200万ドルとなりました。

今回の資金調達を後押ししたのが、Amazon Ringとの大型契約です。Ringは2025年のホリデーシーズンにカスタマーサポートへの問い合わせが急増し、40社以上のAI音声ベンダーを比較検討した結果、Vapiを採用しました。現在、Ringの受電は100%がVapiのプラットフォーム経由で処理されており、顧客満足度スコアも改善しています。

Vapiは2023年にCEOのJordan Dearsleyが個人用AIセラピストとして開発したプロジェクトから派生しました。Y Combinator出身の同氏とNikhil Guptaが、低遅延の音声インフラへの需要を見出して2024年にピボットしています。現在はカスタマーサポート、リード獲得、予約管理、アウトバウンド営業など幅広い用途で音声AIエージェントの構築・運用基盤を提供しています。

事業規模は急拡大しており、プラットフォーム経由の累計通話数は10億件を突破しました。日次処理数は100万〜500万件に達し、エンタープライズ顧客がその大半を占めます。Amazon Ringのほか、Kavak、Instawork、New York Life、Intuitなどが導入企業として名を連ねています。

AI音声市場ではSierra、Decagon、PolyAI、ElevenLabsなど競合が増加していますが、Vapiはパッケージ型アプリではなくインフラ・オーケストレーション層に特化する戦略で差別化を図っています。信頼性やコンプライアンスの制御を求めるエンタープライズ向けに、約100名の体制で開発・営業の拡充を進める方針です。