OpenAI教育プログラムにシンガポール参加、9カ国に拡大
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OpenAIは2026年5月20日、ロンドンで開催されたEducation World Forumにおいて、教育支援プログラム「Education for Countries」の次段階を発表しました。今年のダボス会議で発足した同プログラムにシンガポールが新たに参加し、エストニア、ギリシャ、イタリア、スロバキア、トリニダード・トバゴ、カザフスタン、UAE、ヨルダンに続く9カ国目となります。
第1期参加国ではすでに具体的な成果が出ています。ヨルダンでは100万人以上の生徒と10万人以上の教員がAI教育アシスタント「Siraj」を利用しています。カザフスタンでは全20地域でChatGPT Eduが導入され、8万4000人超の教員がAI準備研修を修了しました。スロバキアの大学調査では、教員の9割超が週5時間程度の時間削減を実感しています。
シンガポールでは、18〜24歳のChatGPT利用の約43%が学習・教育目的であることが判明しています。同国の教育省およびGovTechと連携し、母語学習のインタラクティブな個別最適化などのユースケースを構築します。教員向けにはOpenAI Academyのシンガポール版ワークショップや、Codex for Teachersハッカソンも実施予定です。
プログラム全体は「研究主導の展開」「現地化されたAI学習ツール」「教員研修と支援」の3本柱で構成されています。OpenAIの学習成果測定スイートを活用し、政府・教育者と共同でAIの学習への影響を検証します。エストニアではタルトゥ大学やスタンフォード大学と連携し、2万人超の生徒を対象とした実教室環境での影響調査を進めています。
今後は教員との共同設計を軸とする「OpenAI Luminaries」の第1フェーズを近く開始する予定です。次期参加国の選定も進んでおり、年内に発表される見通しです。週9億人超がChatGPTを利用するなか、OpenAIはエージェント型AIの教育活用を政府レベルで推進する方針を鮮明にしています。