サムスン半導体社員がボーナス最大5000万円で合意
ストライキ回避の合意内容
年俸50%の現金ボーナス支給
営業利益の10.5%を株式報酬に
メモリ部門に手厚い配分比率
出典:The Verge
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サムスン電子の半導体部門で約4万8000人の従業員がストライキを構えていた労使交渉が暫定合意に達しました。AI向けメモリチップの需要急増を背景に、一部の従業員は年間最大約34万ドル(約5000万円)のボーナスを受け取る見込みです。合意の背景には、競合するSKハイニックスが従業員に高額ボーナスを提示したことへの対抗があります。
合意内容は、全半導体従業員に年俸の50%を現金ボーナスとして支給することに加え、年間営業利益の10.5%を株式報酬として半導体部門の従業員に配分するものです。株式報酬の配分では、全体の40%が赤字のロジックチップなどを含む半導体部門全体に、残りの60%が業績を牽引するメモリチップ部門に割り当てられます。
ただし、この合意はサムスンにとっても有利な面があります。SKハイニックスと比較すると支給総額はやや低く、またSKハイニックスが現金・株式の選択制であるのに対し、サムスンのボーナスは大部分が株式に限定されています。さらに、支給には利益目標の達成が条件として付されています。
サムスンは最近時価総額1兆ドルに到達し、直近の決算ではAIメモリチップの売上に牽引されて利益が8倍に増加しました。今回の合意は組合員投票での承認が必要ですが、組合幹部は承認を見込んでいます。AI需要の拡大が半導体労働者の交渉力を大幅に高めた象徴的な事例といえます。