NVIDIA Vera CPUが性能記録を更新

ベンチマーク結果

x86 128コア品に1.5倍の総合性能
前世代Graceから1.6倍の世代間向上
Linuxカーネルを20秒でコンパイル
AMD EPYC 9575Fを10%上回る

メモリと設計の優位性

LPDDR5Xで1.2TB/sの帯域幅
メモリ消費電力30W未満、DDR5比で大幅削減
88コアのモノリシックダイ構成

提供と展望

主要AI企業やCSPに初期出荷済み
2026年後半にパートナーから一般提供
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NVIDIAは2026年5月26日、独自設計のCPU「Vera」の初のベンチマーク結果を公開しました。テスト結果を掲載したPhoronixの創設者Michael Larabel氏は、「Intel・AMDのx86_64プロセッサに対してこれまでに見たことのない最も手強い競合」と評価しています。VeraはAIエージェント処理に最適化されたデータセンター向けCPUで、Armv9.2互換の独自Olympusコアを88基搭載しています。

性能面では、最新世代の128コアx86プロセッサに対して1.5倍の総合性能優位を示しました。前世代のGrace CPUとの比較では1.6倍の世代間向上を達成し、Linuxカーネルのコンパイルを20秒で完了するなど、Phoronixが計測した中で最速の結果を記録しています。AMD EPYC 9575F(5.0GHz)との比較でも幾何平均で10%上回りました。

メモリ性能も大きな差別化要因です。第2世代LPDDR5Xサブシステムにより、最大1.2TB/sの帯域幅を30W未満の消費電力で実現しました。従来のDDR5が100W以上を消費するのに対し、大幅な電力効率の改善となります。STREAM TRIADテストではピーク帯域幅の90%を維持し、コアあたりのメモリ帯域幅はx86 CPUの4倍以上に達しました。

Veraはコード実行、サンドボックス処理、データベースクエリなど、AIエージェントが日常的に行うCPU負荷の高いタスクに特化して設計されています。Prime Intellectの別テストでは、並列ワークロード増加時にも高帯域幅と低遅延を安定して維持できることが確認されました。

NVIDIAはすでに主要AI企業やクラウドプロバイダーに初期出荷を完了しており、2026年後半にパートナー各社からシングルソケットおよびデュアルソケット構成で提供が開始される予定です。空冷・液冷の両方に対応し、標準的なデータセンターから高密度AIインフラまで幅広い導入形態をカバーします。