xAI、ディープフェイク被害者の実名開示を裁判所に要求
出典:WIRED
詳細を読む
イーロン・マスク氏のAI企業xAIが、同社のチャットボットGrokで性的なディープフェイク画像を作成されたと主張する4名の原告に対し、裁判での実名使用を求める申立てを行いました。原告らはサウスカロライナ州、ニュージャージー州、オハイオ州の住民で、匿名での訴訟を認めた連邦地裁の決定の覆しをxAIは要求しています。
この集団訴訟は2026年1月に最初の匿名原告により提起され、5月に4名の原告で再提出されました。原告の1人は児童時代の画像をGrokで性的に改変されたと訴えており、別の原告はGrokに画像生成を拒否するよう投稿したところ、逆にトロルの標的になったと主張しています。いずれも深刻な精神的苦痛を受けたと述べています。
xAIの弁護団は、ディープフェイク画像自体は非公開のため匿名の必要性はないと主張しています。これに対し原告側弁護士は「服を剥ぎ取った上に、今度は匿名性まで剥ぎ取ろうとしている」と反論。4名全員が、実名を公開されるなら訴訟を取り下げると表明しており、xAIの狙いが訴訟の抑圧にあるとの見方が強まっています。
背景には、2026年1月にGrokで大量の性的偽画像が生成された問題があります。デジタルヘイト対策センターの分析によると、わずか11日間で約300万枚が生成され、うち約2万3000枚は児童を含む可能性があるとされます。SpaceXは問題対応のため5億ドル超を引き当てており、AI生成コンテンツの被害者保護と企業責任のあり方が改めて問われています。