OpenAI、売上急増でも年間営業赤字209億ドル
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米OpenAIが新規株式公開(IPO)を控えてSEC(米証券取引委員会)に書類を提出する中、2026年6月16日に流出した監査済み財務書類で、急成長する売上をさらに大きな費用が上回る実態が明らかになりました。独立系ジャーナリストのエド・ジトロン氏が入手し、英フィナンシャル・タイムズも内容を確認しています。
書類によると、OpenAIの売上高は2024年の37億ドルから2025年には130億7000万ドルへと急拡大しました。フィナンシャル・タイムズは、2025年末時点で月間売上が約20億ドルに達していたと報じており、年間を通じて売上ペースが伸び続けていたことを示しています。
しかし、その急成長する売上をさらに大きな費用が圧倒しています。研究開発費だけで2024年の78億ドルから2025年には191億8000万ドルへ膨張し、過去2年とも売上を上回りました。この中には新モデルの訓練費用が含まれ、2025年にはマイクロソフトへ支払ったR&D;費用だけで105億9000万ドルに上ります。
さらに、製品の提供にかかる「売上原価」は2024年の26億5000万ドルから2025年には75億ドルへ増加しました。これは利用者のプロンプトに応答する際の推論時の計算コストを反映したものとみられます。販売・マーケティング費用も11億ドルから57億3000万ドルへと拡大しました。
結果として、日々の事業活動による営業損失は2024年の87億8000万ドルから2025年には209億2000万ドルへ膨らみました。同社は投資家に対し2030年までの黒字化を目指すと説明しており、赤字拡大は懸念される方向です。一方で売上に対する比率で見ると、営業赤字率は2024年の237%から2025年には160%へとわずかに改善しています。