OpenAI、社内出力トークンの99.8%がCodex経由と公表

社内利用の急拡大

社内出力トークンの99.8%Codex経由
法務や採用も主要AIに移行
研究部門は半年で利用56倍

長時間タスクへ移行

個人の80.6%が30分超作業を依頼
上位1%は1日60時間超の稼働
8時間超タスクが最速で増加

開発者の浸透

開発者の個人利用が137倍
業務職の作業4分の1が技術系
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OpenAIは6月25日、AIエージェントが知識労働をどう変えるかを測定した経済研究の論文を公表しました。同社のコーディングエージェントCodex」について、社内では現在、週あたり出力トークンの99.8%Codex経由で生成されていると明らかにしました。チャットボットから自律型エージェントへ、仕事の主役が移りつつあることを示す内容です。

最大の変化は、利用がエンジニア以外へ広がった点です。法務・財務・採用といった非技術部門が2026年4月ごろにCodexを主要AIツールへ切り替え、平均的な弁護士や採用担当者でも出力トークンの85%超Codexで生成しています。研究部門の利用は2025年11月比で中央値56倍に達し、カスタマーサポートは32倍、エンジニアリングは27倍に増えました。

タスクの中身も短い対話から長時間の委任作業へと移りました。2026年5月までに個人ユーザーの80.6%が、人間なら30分以上かかる作業を少なくとも1度Codexに依頼し、25.6%は8時間超に相当する依頼を行ったといいます。社内の上位1%のユーザーは、複数の並列エージェントを使い1日あたり60時間を超えるエージェント稼働を生み出しています。

開発者の伸びが開発者を上回ったことも特徴です。2025年8月以降、非開発者の個人利用は137倍、組織利用は189倍に拡大しました。業務部門の従業員がCodexで行った作業の4分の1超はエンジニアリングやコーディングで、エージェントが専門知識の壁を下げ、職務範囲を越えた仕事を可能にしていると分析しています。

OpenAIはこの結果を「能力の高いエージェントに低摩擦でアクセスできると何が起きるか」を示すものだと位置づけます。ツールが改善するほど、人はより長く複雑で部門横断的な仕事に使うようになるとし、これが今後の働き方の姿になる可能性が高いと結論づけています。なお作業時間の推定はCodexの記録を用いたLLMによる判定に基づくため、正確値ではなく方向性を示す数値だと注記しています。