Box調査、企業AI成果は内容と統制で二極化

二極化の実態

先進企業は1年で8%から64%へ
8割が投資回収を実感
先進層の半数がROI25%超

内容と統制が鍵

エージェント社内内容必須
接続済みは36%どまり
統制枠組みは24%から73%へ

脱ベンダー依存

半数が情報漏洩を経験
68%が単一依存を懸念
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クラウド管理大手のBoxは7日、米英仏日の4カ国のIT意思決定者1,640人を対象にした企業AI報告書を公表しました。同調査は、社内コンテンツへのアクセス、統制、基盤の柔軟性の3点が、成果を上げる先進企業と出遅れ企業を分ける決定的な境界線になっていると指摘しています。過去1年でAIを「先進」「最先端」と自己評価する組織の割合は8%から64%へ急増し、成果の実感が急速に広がっています。

成果の差は明確です。回答企業の8割が、10%以上の改善という基準で投資回収(ROI)を実感し、半数超はプロジェクト承認から6カ月以内に事業への影響を確認しました。特に最先端層では半数がROI25%超を報告した一方、初期段階の企業では11%にとどまり、実行力の差が浮き彫りになっています。

BoxのノッテボームCOOは、変化の要因は単一の技術的ブレークスルーではなく組織的な運用体制にあると語ります。「個人レベルの実験から、本番稼働で反復利用できる統合的なエージェント運用へ移行したことが成果を生んでいる」と説明します。適切なチーム、正式な統制、一貫したコンテンツ基盤の3つが先進企業の強みだといいます。

2026年の最大のボトルネックはモデル品質ではなくコンテンツだと報告書は結論づけます。96%がエージェントに社内固有のコンテンツが必要と答えた一方、信頼できるコンテンツを幅広い用途で接続済みなのは36%にとどまります。統制枠組みを整備した組織は前年の24%から73%へ拡大しましたが、可視性や標準化には依然課題が残ります。

一方で、単一ベンダーへの依存を避ける動きも強まっています。回答企業の68%が単一AIプロバイダーへの依存を懸念し、公式採用ツール数は平均3.3に増加、79%がエージェントヘッドレス連携を重視すると答えました。ノッテボーム氏は、異なるモデルが競い合う中で選択肢を保つ柔軟なアーキテクチャこそが今後の鍵になると強調します。