OpenAI、業務を自律代行するChatGPT Work

製品の特徴

クラウド常駐の仮想マシン
最新モデルGPT-5.6を搭載
多段タスクを自律で実行

連携と提供

MCP基盤のプラグイン連携
Plus含む全有料プランで提供

競争とIPO

ClaudeCopilot三つ巴
上場控え収益力の実証が焦点
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OpenAIは7月10日、ChatGPTに組み込む新しいAI代行機能ChatGPT Workを発表しました。最新の旗艦モデルGPT-5.6を基盤とし、メールやカレンダー、コード管理、チャットなど複数のアプリをまたいで、複雑な多段階の業務を自律的にこなします。従来の質問応答型のチャットボットから、実務を遂行する作業プラットフォームへと役割を広げる狙いです。

最大の特徴は、OpenAIのサーバー上で常時稼働するクラウド型の仮想マシンです。利用者がどの端末を使っていても常に待機し、ローカル機器の起動を前提とする競合との違いを打ち出しています。担当のプロダクトマネージャーは、スマートフォンからでもサイトを作成して共有できる点を新しさとして挙げました。

外部サービスとの連携には、Model Context Protocol(MCPに基づくプラグインを用い、Gmailやカレンダー、SlackGitHubにつなぎます。目標を伝えると作業を細かな手順に分解し、数時間かけて独力でやり遂げます。担当者は、複数人の予定を調整して10件の検証会議を一度に設定した例や、3か月かかる分析業務を1週間に短縮した例を紹介しました。

提供はPro、Enterprise、Eduから始まり、数日のうちにPlusとBusinessにも広がります。月額20ドルのPlusを含む全有料プランで使える点を戦略の柱に据えます。一方で、Slackやメールなど機微な業務データを読み取るため、企業のセキュリティ担当が導入前に慎重に精査するとの見方もあります。

競争は激しさを増しています。AnthropicClaude Cowork、MicrosoftCopilot Coworkと並ぶ三つ巴の構図となり、いずれもクラウド常駐で業務を実行する点は共通します。OpenAIは週9億人の利用者と5000万人の有料会員という圧倒的な普及基盤を武器に、幅広い提供で先行を狙います。

背景には、株式公開を控えるOpenAIの事情があります。同社は極秘に上場申請書のS-1を提出済みで、企業価値は7300億〜8520億ドル規模と報じられます。消費者向けの巨大な利用者層を企業収益へ転換できるかを示す製品として、ChatGPT Workの成否が問われます。