AnthropicのAI、Microsoftの修正上回る速さで脆弱性検出

SharePointの脆弱性

4月に重大脆弱性90件
「重要」脆弱性も141件検出
5月前半にさらに増加

AIモデルMythos

Anthropic開発の新モデル
Microsoftの修正が後手
悪用前の修正が狙い

時間との競争

5月31日が事実上の期限
敵対国の悪用を警戒
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Anthropicが開発したAIモデルMythosが、Microsoft製ソフトの脆弱性を、同社のパッチ作成が追いつかない速さで発見していることが分かりました。ProPublicaが入手した2026年5月中旬の社内会議の録音によると、担当マネージャーは公開版「Claude Mythos Preview」がバグを次々と表面化させ、技術者が対応に追われていると認めています。

5月中旬、Microsoftの技術者数十人がワシントン州レドモンドの本社などで、対応策「Project Glasswing」を協議しました。ある会議のスライドでは、4月だけでMythosが同社の協働ソフトSharePointから「重大(critical)」な脆弱性を90件、「重要」なものを141件検出したと示されました。5月前半にはさらに多くのバグが見つかったといいます。

エンジニアリング担当のHans Andersen氏は「4月分のバグがあれば必ず対処してほしい」と呼びかけ、与えられたアクセス権を生かせるのは残り約2週間だと強調しました。Anthropicは、一般利用者や企業、政府が使うソフトを手がける一部の組織に先行アクセスを提供しており、狙いは攻撃者に悪用される前に脆弱性を修正することにあります。

焦点は時間との闘いです。Andersen氏によれば5月31日は「世界が追いつく日」とされ、あるエンジニアは「6月1日に公開すれば、翌2日には敵対勢力が我々のバグを知る」と危機感を口にしました。Anthropicは、中国のような敵対的な政府が同種のツールでスパイ活動や破壊工作に脆弱性を悪用する事態を警戒しています。

AIが防御側の生産性を飛躍的に高める一方、攻撃側も同じ技術を手にすれば脅威は一段と増します。今回の事例は、脆弱性の発見と修正を巡る攻防のスピード競争が新たな段階に入ったことを示しています。